イベント情報

報恩講セミナー

セミナー (金)11月22日 午後二時から ~ (日)11月24日
講師 田中ケネス教授、武蔵野大学名誉教授

『浄土真宗のおける信心という目覚めー大乗仏教のルーツと念仏瞑想』

※セミナーは英語で行われます。

浄土真宗は欧米ではよく、「キリスト教の仏教版」、または、時には「非仏教」とまで見られる。本セミナーでは、この誤解を解消するため、浄土真宗の根幹である「信心」に焦点を当てる。

 信心は一般にentrusting(委託)と英訳され、真宗がただ「祈祷的」や「民間宗教」であると言った誤ったイメージを促すことになる。実際に信心は、「委託」以外に、「智慧」と「歓喜」と「無疑」という多様な側面も有する。従って、豊富で多様な意味を有する信心は、一つの言葉では表わせられない。この現状において、私は、awakening(めざめ), awareness(気づき), or realization(実現)の方が好ましいと思う。その理由の一つは、真宗のルーツが大乗仏教に基づいているからである。

 講座中には、「念仏瞑想」の実践も行う。この念仏瞑想は、善導大師の「五正行」と、真宗門徒が特にお彼岸の時期に実践を高める「六波羅蜜」の枠内に位置付けられる。同時に念仏瞑想には、マインドフルネス瞑想や坐禅の要素も含まれている。そして、念仏瞑想は真宗の精神と教えに基づき、「自力的」でなく「他力的」な性格を持つものである。

 また、浄土真宗は、我々のように執着に満ちた世俗的な生活をおくる在家者のためには、仏教の悟りを目指すに当たって、最も現実的で適切な道を提供してくれていると、私は確信している。親鸞は、日本仏教の主な宗派の宗祖の中では、唯一結婚され子供もお持ちなった方である。従って、ご自分をかの有名な「非僧非俗」という言葉で表したことは、非常に重大な意義を持つと考えられる。

   私としては、気楽で楽しく、視聴者が参加できるセミナーを目指したいと思っている。その中で、小グループで意見を述べてもらい、受講者の参加度を高めたい。この方式こそ真宗の精神を表す「御同朋御同行」に沿っているのである。